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僕にやれることは、掃除ぐらいなものさ 【CLASS】 アサシン 【真名】 エミヤ〔アサシン〕 【出典】 Fate/Grand Order 【性別】 男性 【ステータス】 筋力D 耐久C 敏捷A+ 魔力C 幸運EX(E) 宝具B++ 【属性】 混沌・悪 【クラス別能力】 気配遮断:A+ 自身の気配を消す能力。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 単独行動:A 単身での行動に生前から慣れていた彼に与えられたスキル。 マスターからの魔力供給がなくとも、最大で一週間程度の現界が可能となる。 【保有スキル】 魔術:B 魔術を習得している。翻って、魔術を知るが故に魔術師を殺す術に長けている。 本スキルのランクは、キャスターとの戦闘時に各種判定のボーナスとして働く。 スケープゴート:C 戦場を生き抜く狡猾なテクニックの集合。生贄、身代りとしての意味を持つ。 聖杯の寵愛:A++ 何処かの時代の聖杯に、彼は深く愛されている。その愛は世界最高の呪いにも等しい。 本スキルの存在によって、彼の幸運ランクは跳ね上げられている。 特定の条件なくしては突破できない敵サーヴァントの能力さえ突破可能。 ただしこの幸運は、他者の幸福を無慈悲に奪う。 本来ならば、聖杯から囁きかけられる「声」は彼の耳に届かないものだが、聖杯との縁を持つ上級NPCなどの存在からか、影響力も上昇し、稀に耳にしてしまう。 【宝具】 『時のある間に薔薇を摘め(クロノス・ローズ)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人 自身の時間流を操作する能力。 生前の彼が有していた能力「固有時制御(タイムアルター)」を基礎としている。 時間流の加速によって高速攻撃や移動を行い、減速によってバイオリズムを停滞させて隠行を行うのが「固有時制御」の運用方法である。 宝具として昇華されたこの力により、彼は対人戦において無敵とも呼べる超連続攻撃を可能とする。 また宝具化された影響なのか、世界のバックアップを受けているのかは不明だが、解除時に世界の修正力を受けるデメリットがなくなっている。 『神秘轢断(ファンタズム・パニッシュメント)』 ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:0~2 最大捕捉:1人 自身の起源である「切断」「結合」の二重属性の力が具現・カタチにしたもの。 その力が込められているナイフ。 生前使用していた礼装魔弾「起源弾」と同様、魔術回路ないし魔術刻印、或いははそれに似たモノを体内に有する相手に対して致命的なダメージを与える 【weapon】 「補助兵器」 キャレコM950やトンプソン・コンテンダー、閃光弾といったものを用いる。 【人物背景】 抑止力の代行者となった衛宮切嗣。 正史と異なり、「アインツベルン」が部外者を必要とする戦略を行使しなかったことで、出会うはずだった妻と出会わなかった。 故に妻との離別もなく、離別による挫折もなかったため、最後まで「正義の味方」を辞められず、死後も安息と救いを求めることもなく、自ら抑止力の一部となった。 異なる世界で何の面識もないため、彼にとって、衛宮切嗣を知る者の多くは"他人"の関係。 ただ、何故かはわからない複雑な感情が湧き上がってしまう。 なお、正しい人類史には存在せず、彼が召喚されたのはあらゆる次元が交差する「天の聖杯」の影響。 【サーヴァントとしての願い】 特になし。ただサーヴァントとして義務を遂行するのみ。 【方針】 情報収集、暗殺、破壊工作と裏方に徹する。 目的のために手段は選ばないが、あくまで義務の範疇。 【把握媒体】 漫画、小説、アニメのFate/Zeroを把握した後、某動画サイトでイベント「Fate/Accel Zero Order」が投稿されているのでそれを参照にしてください。 また、攻略サイトにもセリフ集が投稿されています。
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萩原子萩&アサシン ◆oLzajvgbX6 「例え相手が魔術師であろうとも、私の名前は萩原子荻。 私の前では聖杯だって全席指定、正々堂々手段を選ばず真っ向から不意討ってご覧に入れましょう」 「ああ、ただしその頃には、あんたは八つ裂きになってるだろうけどな」 ◆ ◆ ランドセルランド。 名前とは裏腹に絶叫マシンが揃う遊園地で、彼女は短い人生で、とても心に残る体験をした。 「あ、このペンダント可愛いね。きっと可愛い子萩ちゃんにはとても似合う」 「よーし、お兄ちゃんが買ってあげよう!これを肌身離さず身につけて、離れていても僕のことを思っていてくれよ。うんうん、こんなものをあげなくても子萩ちゃんがいつも僕のことを思ってくれていることは分かっているよ。僕が子萩ちゃんを思っている以上に、子萩ちゃんは僕のことを思ってくれていることは、言葉に出さなくてちゃんとこのお兄ちゃんには伝わっている」 「でも、可愛い子萩ちゃんをもっと可愛くするためなら、僕は全財産を使ってもいいいと思ってるんだ。ふふ、それに安心してよ子萩ちゃん。僕はこう見えてお金持ちの友人がいるからね。これくらいの出費、痛くも痒くもないのさ。」 こうして、彼女は変態にして殺人鬼の零崎双識から、ペンダントを貰った。 買ったその日に捨てようと思ったが、これから何度も会うのに持っていないと不自然に感じると思い、双識と会う時はずっと着けていた。 彼との人間関係が霧散した後は気持ち悪いから付けなかったが、捨てると何か呪い(何しろ変態からのプレゼントだ)のようなものが発生するかもしれない危険性があるため、ずっとポケットに仕舞っていた。 そして、彼女は『ジグザク』に全身をバラバラにされ、ペンダント―『ゴフェルの欠片』によって、聖杯戦争に参加する権利を得た。 ◆ ◆ とある民家の一室に、高校生くらいの少女と背の高い大男がいた。 高校生くらいの少女は、名を萩原子萩。マスター。 背の高い男は、真名を鑢七花。クラスはアサシン。 「そう、アサシンさんは江戸時代、いえ幕府の名前が違うから異世界でしょうか、まあとりあえずその時代の英霊だと」 「まあな。細かことは俺にもよく分からないけど」 現在、子萩はアサシンのステータスやスキル、宝具を確認した後、彼の人物背景を聞いていた。彼と同時代の人物が、英霊として呼ばれている可能性もあるし、彼の得意な相手、苦手な相手を把握しておきたい。 今までのように、たくさんのプレイヤーを扱うことはできない。現在使える駒は彼しかいないのだから。 「それにしても、大昔のプレイヤーの方と会話ができるなんて夢のようです。今が戦争中でなかったなら、もっと詳しく聞きたいですね」 「そこまで大したことはしてないけどな」 謙遜……というよりは、自分の行動に対して興味を抱いていないようだった。 しかし、稀代の策士である萩原子萩は理解していた。 目の前の男がただ者ではないということを。 自分が関わってきた殺し名達でさえ、彼には及ばないのだろう。 話を聞いている限り、そこまで頭は回らないようだし、ステータスもいささか心もとない。 が、子萩にとっては充分だ。 玉藻のように意思疎通が難しいわけでもない。武士道や騎士道のような戦争には邪魔なポリシーを持ち合わせていないようだし、何より自分の指示に忠実に従う意思を見せてくれていることは彼女にとって非常に好印象だった。 「で、子萩。あんたの願いは何なんだ。俺のことは喋ったけど、まだあんたのことは聞いてないぞ」 「そうですね。では、私も自分について語りましょう。アサシンさんに比べたら、あまりにも、――見劣りする人生ですけれど」 萩原子萩。名門女子高の澄百合学園で、総代表を務める。一般人から見ればそれだけで羨望の的になるかもしれないが、澄百合学園の『事情』を知っている者からすれば、その肩書きの意味は大きく変わる。 澄百合学園、別名首吊り高校。 名門進学校の皮を被った、傭兵育成学校。 事実、学園にはナイフを自在に操る、を通り越してナイフに自在に操られるバーサーカーな中学生や、糸を使って人間をバラバラにする高校生といった個性豊かな面子が揃っている。 そして、子萩はその代表。 簡単に言えば、非常に優秀な少女だった。 「といっても、私はたいした戦闘スキルを持っていないんですけどね。一通りの武芸は義務教育で習いましたし、狙撃と剣道はそれなりだと自負していますけど」 彼女が澄百合学園で、総代表まで上り詰めた理由。 それは、彼女が優秀な『策士』だからだ。 中学の時に殺人鬼の一族を翻弄した彼女の手腕は、天才という言葉すら生ぬるい。 「ま、はっきり言って私の願いは『蘇生』です。月見原学園では、私はしがない一般生徒ですけど、――存外、悪くない体験でした。だから、第二の人生は普通の女子高生として生きてみたいんです。普通に友達とカラオケに行って、普通に友達と恋バナをする」 「それが、あんたの願いか」 「あは、我ながら自分勝手だとは思いますけれど」 『ジグザグ』と呼ばれた少女によって彼女の体は、『策』は、バラバラにされた。 そのことに別に恨みがあるわけではないけれど、生きたいか死にたいだったら、やっぱり生きていたい。そして、第二の人生を歩んでみるのも――悪くない。 「ふーん。ま、そういうことなら俺も頑張るよ。俺自体は、さっきも言った通り、願いなんて持ってないしな。今更とがめを生き返らようとは思わないし」 自分から聞いておいて、興味がなさそうなのはどうかと思ったが、おそらくこのサーヴァントの元来の性格なのだろう。 子萩も特に表情を変えることもなく、では、と前置きをした。 「アサシンさん、仲違いや誤解からのすれ違いを避けるために、お互いのタブーを決めませんか。これだけは守ってくれないと困る。逆にこれだけはやってくれないと困る。そういうことを決めましょう」 「ああ、そうだな」 「では私から。まずは、私がお風呂やトイレの時は現界しないこと。私の指示には従うこと。魂喰いは、適度に、こまめに。後、これはアサシンさんには残酷かもしれませんが、なるべく他のサーヴァントとの直接戦闘は避けてください」 一泊置いて、アサシンの反応を探る。 やはり、変化はない。英霊である以上、プライドは高いと思ったが、そうでもないようだ。 「残念ですが、この聖杯戦争。策を用いず、正々堂々戦って勝てるような甘い物ではありません。アサシンさんの生前のような試合形式で戦えば、すぐに脱落してしまいます。戦うべき時を考え、最小の労力で最善の結果を掴みましょう」 「了解。……俺も一応言っとくけど、俺は『刀』としてあんたに力を貸すが、あんたは俺の所有者じゃない。そこは勘違いするなよ」 初めて、このアサシンの感情が見えた。 子萩はそこを見逃さない。 駒の性質を、特徴を把握するために。 この駒の有効な活用法と、切り捨て時を間違えないために。 「アサシンさん、何度でも言いますが私達は弱いです。私は魔術師ではないので、他のマスターと比べて弱いですし、アサシンさんも英霊としてはけっして強い部類ではありません。けれど―そんなハンデは私の『策戦』の前では無意味です。アサシンさん、必ず私があなたを聖杯までたどり着かせます。そうだ、この戦いが終わったら、日本最強ではなく、英霊最強を名乗るのはどうですか?」 「うん、まあ、悪くはないな」 「あは、がんばりましょうね」 こうして、ここに澄百合学園総代表、萩原子萩と、虚刀流七代目当主、鑢七花のコンビが結成された。 この陣営が聖杯戦争で何を成すかは、まだ誰にも分からない。 ◆ ◆ 「じゃあ子萩、ちょっとその髪貸してくれ。匂いを覚える」 「え?」 「いや、だからお前のその長い髪を俺に巻きつけたり、匂いを嗅いだほうがいいのかなって思ってさ。俺もあの時とは違って、人の区別はつくようになったけど、それでも念のためにさ」 「……え?どういうことですか?」 「万が一にもお前と他のマスターを間違えたらまずいだろ。だから子萩の髪の匂いや肌触り、食感を覚えておこうと思うんだ。魔力供給受けてるから、たぶん間違えないと思うんだけど」 「むしろ何で間違えるんですか!?」 ……まだ、誰にも分からない。 【クラス】 アサシン 【真名】 鑢七花 【出典】 刀語 【属性】 中立・善 【ステータス】 筋力:B 耐久:D 敏捷:B 魔力:E 幸運:A 宝具:B 【weapon】 『虚刀流』 無刀の剣術としてその身自体を刀とするために習得した技術。 対剣士との戦いにおいて様々な局面を想定した奥義が存在する。 この継承者には自身が刀(剣)を用いて戦うことはできないという呪いのような持っている。 【クラススキル】 気配遮断:D サーヴァントとしての気配を絶つ。隠密行動に適している。 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。 【固有スキル】 心眼(偽):C アサシンが生前島流しにあった不承島で培われた洞察力。 だが基本は常に気を抜いていないだけ。 刀剣破壊:B アサシンが生前に習得していた殺人拳法「虚刀流」の技のひとつ、「蒲公英」と「女郎花」。セイバーなどの剣を使うサーヴァントに対してはアサシンに有利な補正がかかる。 【宝具】 『容赦姫との三つの約束(ちぇりお!)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大補足:二人 生前、アサシンがとがめと結んだ「刀を守る」「とがめを守る」「自分を守る」という約束が宝具として昇華されたもの。アサシンの筋力、敏捷、耐久のランクを一つ下げることで、「マスターへのDランク以下の攻撃を無効化」「自分へのDランク以下の攻撃が軽減」の効果を得る。一方、『完了形・虚刀『鑢』』が発動できないというデメリットも発生する。 『完了形変体刀・虚刀『鑢』(きょとう・やすり)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:一人 完成形変体刀12本を短時間で破壊したことが宝具として昇華されたもの。真名開放することで「虚刀流」の技で「剣」の性質を持つ宝具を破壊できるようになる。しかし、子萩が魔術師ではないため、現在はBランク以下の宝具しか破壊できない。『容赦姫との三つの約束』発動中は、発動できない。また、聖杯戦争では12回しか発動できない。 【人物背景】 「刀語」の主人公。声優は細谷佳正氏。 身長は六尺八寸と非常に背が高い男。 剣を使わない剣術、虚刀流の七代目当主。刀語世界では日本最強の剣士。 動きやすいという理由で服装は上半身裸でいることが多い。 「ただしその頃には、あんたは八つ裂きになっているだろうけどな」が決め台詞。 剣士であり、刀でもあるため「セイバー」のクラスでも召喚は可能だが、今回は将軍暗殺(真正面から乗り込んで)をした逸話から「アサシン」として召喚された。 【基本戦術、方針、運用法】 対セイバーのアサシン。ステータスもアサシンとしては高く、『容赦姫との三つの約束』で、マスターへの攻撃もある程度防げるので、サーヴァント同士の戦いでもそれなりに戦える。が、決めてになる宝具を持っていないので、セイバー以外のサーヴァントを倒すのは非常に難しい。セイバー以外のサーヴァントとはなるべく戦わず、マスター狙いでいくのが最適。 またセイバーに対しては非常に有利に戦えるが、「鑢」発動前にスペック差で敗北も十分に有り得る。マスターも魔術師ではないため、定期的に魂喰いを行わなければならない。弱い分類に入るこのサーヴァントでどう勝ち上がるかは、マスターの策次第である。 萩原子萩 【出典】 戯言シリーズ・人間シリーズ 【参加方法】 零崎双識にプレゼントされたペンダントが『ゴフェルの欠片』だった。 【マスターとしての願い】 生き返って普通の人間として生きてみる。 【weapon】 日本刀。 普段から帯刀していた子萩が持ち込めた唯一の武器。おそらくただの日本刀。 【能力・技能】 天才的な頭脳。中学生にして殺戮奇術集団「匂宮雑技団」と殺人鬼集団「零崎一賊」を敵に回して対等に渡り合った。剣道二段で、狙撃もできる。また、一通りの武芸も学校で習っている。 【人物背景】 澄百合学園総代表にして、理事長の娘。 殺し屋集団と殺人鬼の一族を巻き込んで戦争を起こす程度の手腕を持っている。 足元にまで届く長い黒髪と、大きな胸が特徴。戯言遣いの告白で恥じらったり、零崎双識の変態っぷりにドン引きしたりと普通の女の子らしい一面も持つ。 高校三年生の時に澄百合学園に潜入した哀川潤と戯言使いを相手に暗躍するが、後輩で脱走者の紫木一姫の曲言糸によって全身をバラバラにされて死亡した。 【備考】 狙撃銃は持ち込めなかった。魔術師ではないため、定期的な魂喰いが必要。
https://w.atwiki.jp/fate_truth/pages/235.html
出展元:DARKER THAN BLACK(黒 ヘイ)、俺の妹がこんなに可愛いわけがない(新垣あやせ) スレ内での呼称:黒、黒さん、あやせ、モードレッド 真名候補 備考 登場回 登場回(回想) AAまたは、声のみ DATA更新 [] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] _,. <⌒Y⌒ア⌒\_ /⌒. . \ |. ./ . .\ ` . -(. . _. . -‐━=‐个 . \ / . . '" . . . . . . . . . . . 八 . .゙ /. . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ / / .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ . . .\/. / /. ./. . . . /. . . . . . . . . |\ . . .\ . . | . / /. ./. . . . /. . . . . . /l. .| \ . . l . | □CLAS:アサシン / .. /. ./. . . . /. . . . . . /^|. .厶 ´l. . ハ . | { ..′゙. . . . /. . . . ./ |゙ x≠ミ.〉| ├─□真名:モードレッド /^ヽ|. /. . . 斗‐ / 〃 __) ハ[ |. / '" 八|. . . . . .|/ミ 弋 リ^| /. ├─□性別:女 / .| . . . . . |爪_)ハ ノ ./. / 八. . . . . . ヘ弋リ /] .′ └─□属性:混沌・中庸. / 个ミ . . . 、 """ 7v゙. / ∧ | . . |"" // . ゙ _ '" V| . . ト、 r‐ , / □ステータス / /'´ 八 . . | 〕ト. ` ´ .゙_,. .,_ '" 爪 . ゙ V. | | |. .|)>.. _,. イ|⌒ `` └─筋力 ■■■□□ C人_,. _,.价ト .,_ / v| | |. .|\ . . . . . ] 八 耐久 ■■■■□ B \ニ=- -‐=ァフノ ⌒/ | | |. .| )>'"リ / ハ .敏捷 ■■■■□ B \ /'" / . ∧.从 |/ . /'" "/ / ノ . 魔力 ■■■■□ B .. \ .゙ . / ∧ /\. / . ゙. | . 幸運 ■■□□□ D ` | . ゙ /^∧{ / / |/ | . 宝具 ■■■■■ A. \ 、| . |. | . . 〉 . { '" '"j^ | . ` 、 `| . |. | . . ./ . 八/ / . l | . \ ノ . }. レ'´ { / . l | .. / // ノー " .. i | [] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] , ´  ̄ `丶、 / . . . . . . . . . . . . . . .ヽ /. . . . . . . . . . . . . . . . . .、丶 i! . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヾ、 } . . . . . . . . .. . . . ト} □クラススキル ''!_,..-‐" ̄ `‐- ._ } ,/ ; ; ; ; ; ;_,.... 、 _ ; ; ; ;`i └─ □気配遮断: - (B-) ..ヽ_ ,.. -‐ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ‐-コl..,_ サーヴァントとしての気配を絶つ。 _..ィ^ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ! ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;`丶._ 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 _,.-´; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;| ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;` j 攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。 i"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; /} |ヽ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; / ; ! ただし、宝具発動時のみ恩恵を預かれる。 { ; ;丶; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ; ; ; ; ; ; ;.,. ; ; ; { .! ; ; ; ; i; ; ; ; ; ; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ; ; ; ; ;;i;;; ; ; ; ;! } ; ;;;;;;i; ; ; ; ; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ; ;;i;;;;;;;;;; ; ! .{; ; ;;;;;;;! ; ; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ;!;;;;;;;;;; ;;| .! ; ;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;; ; ;! | ; ; ;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;; ; ;|[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] i / / / --| | ,,_ | ! / / / .| /|| ゙ミ _、 | | / { / ノ / .|| ミ| □固有スキル | =‐-_ ! { / / || .....,, | | / ゝ !≡==/ /二_.|| ` | { / ヘ i / , / ||゙ < 、 | ├─ □魔力放出:C (B) \ / ヘ/ ; / ||丿 `ヽ | 武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、 \ \ , {. `ー‐‐|| ` | 瞬間的に放出する事によって能力を向上させる。 \ ≧, |. ___||___ ノノノ | ゝ 、 __ i |  ̄ ̄ ||≡三彡´ | 現在はクラス補正により劣化している。 `> . .||,,,.,.;;; ,'| ヽ > .゜ ,' | ヽ `ー―――===二 ├─ □直感:B ヽ 戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。 ヽ 敵の攻撃を初見でもある程度は予見することができる。 ヽ ;l __ _ / ヽ __ \ l / \ \/ `  ̄ l } _ . -´ l / \ \ , -‐´{ ___ .. l / \ \ ,.. ´ ヽ ... l / \ ヽ _ . - ‐ ´ \ l./ ヽ }/ 入 ` 、 l ', | .. / ', ... , ≧ - ‐ / }| . // / ,', .. く ├─ □単独行動:D+ / / 人' / / , イ´ ', | 魔力供給を断っても自立できる能力。 / / ≠ミ `// ヽ ´ , - ', } ランクDならば、半日間は現界可能。 / / / ん`、 \- =≡ミ l / / ', {〈 い ・ i ん⌒ヽヽ', l / / ヽ.ヘ-', キヽ 弋 c′ い ・ ) ', i { / } 、 キ . , ゝ oイ / } l ├─ □不義の胤 . / ',ヾ ∧ / l 認められない流転の運命。 / ', l 人 , 、_, 、 / l 王に対するボーナスが常に発生する。 / } l l\ l ヽ ムイ /} ただし、この効果は真名の発覚により / l l i > ゝ / , イ / l 効果が消失する。 /\ / l i ` 、 ̄ < l / .l / \ / ト i ', .l´ / l / l / \ / ヾ ', / l / _ { / \ ヽ _ ', / ! / / ヽ [] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] / / / . / | / / ;.イ ;ヘ / | / / / / / ヾ / | / / / /イ .ハ | | ├─ □反骨の相:C++ ,.イ ||' ,ィ≦_\ ,.イ__ヽ | | 権威に囚われない、反逆の性質。 ./ | ,ィヘ|i f〃イ心` イ 心ヽ}リ /} リ 同ランクの「カリスマ」を無効化する。 ./ l { i|i 八 乂 ツ 乂 ツ 〃 / 〃 ,. | 八 ll ヾ , / イ {/ 相手が王に連なる場合はボーナスが発生し、 ./ | /⌒≧l / {\ J ,イ /=ミハ Aランク以下のカリスマを無効化する。 , l‘ ヽV ト、. -ー- イ / / ∨ | ハ ヾ | > ィ≦∨ / / ‘ \ |l | | Ⅵ \ ¨/ / }/ / / |} ハ .八 | | | | ヾr‐.≧ー イrf´./イ ./ | i! / ├─ □カリスマ:E ./ \ l | | | ∨ Y⌒Y´ ./ / i! ハ/ 軍団を指揮する天性の才能。 / ヾ ハ.ノ | | ト、≧=r-=≦.イ|__rイ⌒ヽノ、__j 統率力こそ上がり、兵の士気は極度に上昇する。 / /| }∨ ,ィ'ヾ ̄ ̄` ̄ー|.  ̄ヾ/ i| / ,.イ , / i! | / |(⌒ ∧. V ./ | i| ./≦ ! しかし、発狂に近い狂乱であり、指揮系統は崩壊する。 | { | ト、 i! ≧=-- ‘, ∨ }} リ ., | 他者を動乱して煽動する反乱のカリスマ。 | | | |ハ ト、 |´ ‘, . / / , /} | /[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] □宝具 ├─ 『正当なる王権主張(クラレント)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ: - 最大捕捉: - イギリス王権の正当なる王位継承権を示す剣。 儀礼剣にして、銀を放ち、持ち主の功績に反映して光輝く。 しかし、正当なる王位ではないアサシンが所有者である為に真っ黒に染まっている。 アサシンが主張する王権の正当なる後継者の宣言そのものであり、 この剣を所有する限り、アサシンは自らを洗脳して、 「正当なる王位の後継者」として認識し続ける。 Bランク以下の精神無効化して、Aランク以上を軽減する。 円卓の騎士に属する物に対してST判定を3倍にする。 -──……‐ .. . . . . . . . . . . . . . . . `丶、 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ _ / / / \ . . . // | . / . . . . /. . /⌒. . . ヘ . . . . . . . |. / / | i . . |. . ⌒ / ./ \. \| . . . . . . . | / / | | | . |. . /// ァテ=ミ. . | . . |. . . . .. _人_ ノ | | | . イァテく | | Ⅵ . . . |. . . . . .| ´Y { | |人 . ハ{ | | L ノ ノ ./. |f⌒Y. . .| | } | \ | L.ノ /. . . . .|「) リ . .| | { | _ | | ′ //|. . |「 /. . . .| | } |´} |八 |. . .厂 . . . . .| | { | | . . ... マ_ フ |. . . . . . . . .| |_]__|│ | . . . \ -=7. /| . . . . . . .|. /| i │{ | . .| . . . . . ー七i| / / _| . . . . . . .| _/^'と⌒い | . 八 . . . ___ノ」 _. /´ \. . . . . .| { \_)〉 ヽ`、 ∨´ ̄厂 / //. /  ̄\ .| \)「{ | / / / / / ̄ ̄ヽ|. 〔| i| /}┐ / / / / / 八 Lム // ∧ _/ ∨ _j{く / ∧_// ∧ / /|_//゚ハ \ ,/| / | | {7/ ∧ / / / /|/|│ ーく │ / ∧ [/ ∧ / / 〈_//|__丿 | / .|[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] __ ///////\ i/////////.∧ ├─ 『王威示す、儀礼槍(アーサー・ウローブ)』 |/〈ヽ⊿\fヽⅥ ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:5 最大捕捉:1 .i!ヘゞ_ ノ'ゞ、 ヽ,_/イ/`ーー、 騎士王アーサーがアサシンを貫いた霊槍。 〉y´〃/////∧_ 本来ならば、最果ての槍なのだが、アサシンの妄執により、 _ /.〃/////{////∧ 「王を殺した槍であるならば、王殺しの槍」と歪み果てている。 /、ヽィ'//〃/////|/////∧ トゝ斗イ!/〃/////////\///∧ 本来の属性から乖離しており、王を殺す為だけの槍となっている。 /⊿.」////∥////////{. ヽ,//∧ この槍で貫かれた王属性の存在は、ダメージ判定をファンブルする。 /⊿////j/∥.////////,' .ヽ//∧ 更に「王」に関係する全ての宝具とスキルを使用不可能とする。 /⊿//// /∥////////./ }///ヽ /⊿/ゝ‐'´ /∥////////イ }////! アサシンにとって、この槍は自らを王と証明すると同時に /⊿/ i.∥///////./ .}.///.! 自らの王道を終わらせた父からの決別そのものである。 /⊿,イ /.∥///////〈 !///! '"´ ノ/∥////////ヘ ハ.//.! ///∥////////.∧ /////! ////'! /////////∧ /////' ,イ/////ヾ./////////∧ ./ } ///∥////.∧ヾ.////////∧ ///!〈 } イ ////.////./ . i/ヾ////////∧ `` ゝヽ!ノ ////////// {///ゞ、//////∧ // /////// ∨/////∧////∧ .'´ {/////マ .∨//////!\ー-`[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] ..... ..... ... \ / / / \ ,.. / / / i ヽ ' // / } λ | | . ├─ 『罪逃れの鎧(センス・オブ・シン)』 / / / / / / \ | | ' ランク:B 種別:対人宝具 レンジ: - 最大捕捉:1~3 / / / / / /─-、 V | | | ' /| ;' / / / \ '; } , | アサシンの過去への贖罪の象徴たる宝具。 }′ |/ xz=z/´ xz==zx ヾ / ;' ヾ、 一切の不義はなく、正当性を謳う英雄であるが、 | | { 芹ミx 孑 ミxゞV ;'ヾ } } / その実は自らの過去に汚泥のような呪縛がある。 '; { i 廴ノ 、 ノ ' /-ゞ} } / \{ | 、  ̄ / /' }}ゞノ } 宝具ランクと同ランクの「情報隠蔽」と「気配遮断」を与え、 } | / / / ノ' }ノ 身近にいる者を宝具の効果内に収める事ができる。 . . r ─- /-,‐´ ; '= '´ | / 人 ゝ - ′ / ;イ | この鎧はアサシンの拘束具でもあり、全ステータスを低下させる。. / , ' /\ _ / / | | 宝具が解除された時にアサシンのステータスは元に戻り、 / / / ` ‐‐ i .. ; ' -┴─ ┐ | 対人宝具の判定が対軍宝具規模に変更される。. { / .. | / /二ニ二三∧ |. | { / / / , 'ニ/ __\ニ | |/ / >' /ニ / \\ニ ヾ /' /ニ{ /ニ, / \',ニ/ /,' /ニ / /二i / ' ニ / {/二ニ__{ /二ニ ! |ニ / / {二ニ{二 V 二ニ | |ニ[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] ___ ..... ..... .. \ ... \ ´ . □解説 / / | | . / / / / | | . ├─ □聖杯への願い / / / | / / /| ∧ | | | . / | | / / / } / \ | | | 利用して棄てた友への再開。 | | | | / /}/ ' / \ | | | 王位を復権する為の行動が λ | |/ / / / / '; | | | 裏切りとなった故に、願う。 {| | /! | / \ _ / / __ / ヾ,! !_ | |/ | |/ ィ====z // z====z| | ヽ| が……アサシンにとってその願いは、 |{.| | 辷_ ソ__ノ ´ 辷_ ソ_ノ| | }.! 共に王位を奪い取る為のリスタートを兼ねている | ._| | | / |_/ | 生涯は王に認められ、王位を継承する事であり、 | | | . , ,´ | | 反逆を取りやめるという事ではない。 | | | . . | | | | | | . , ' | | | | | | \ ⌒ ..... | | | | | |_ r ´| > < `i‐ r‐ | | | <⌒ヽT | | | |  ̄ | | | | ̄ ̄/ ̄\ / \! | | | | | | | / \[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] -─ ─‐- ... \ / i\ i i . . ,イ | \ | | . | / { | ノ \ | | | /|ミzヾ| '´ 我ミヾ| ;゙ | | / }iソ 廴ソ ! /‐、 | ├─ □触媒:縁召喚 | /l´ /// / / / |' . /_.ノ 『最も大切な者の本質を理解し得ない』 , ─、 ' / i ,' そして、その本質に怒る者としての縁。 、 ─ / ノ| | { /  ̄ `ヽ.'ニ | | 彼らは答えを得た時、過程が反転する属性であり } | | . 愛は憎悪に。敬意は軽蔑に。光は闇となる。 ′ | | | . , | | | { . どちらも答えを求めて、その答えが間違っている事が許せない。 ' | | | '; \ なぜならば、彼らは答えを求める者に生涯を捧げる思いがあるから。 /, i/ / | | . \ . 路傍の石ならば良かった。下らない物ならば良かった。 / ′ 'ノ | | '; | \ . ゙ ′ | ∧ ' | ヽ } だが、答えを出した者はこの世で唯一無二の者だった。 , , | / \ '; | ヾ{ その答えが、正当なる王威であれ、隠された愛であれ、 、, ,' >‐‐ノ'´ ─‐.\ | | | すれ違った者の最後は悲劇で締めくくられる。. | ,/ \| | | ′ _ z=┴─ ─'─‐ 、 __ | ,' < | ヽ \  ̄ \ , / } __ // / | '; ' ;\ \ _ {_.ノ´ /}/, ゙ / | { . ゙ ; \ _ {_ノ.r イ }/ / / | } . '; ヽ\ ゝ| /ノ / / } { . ゙ ゙ ; ヽ / / / } { . .{ . . / / / ,' } ', } . . . / ノ } }| . . / / { ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ } ___ | . . / ,′ __ }──- _ ヽ{ {  ̄ } __ } . / / / \__{ | \ } ____ |_ _/ } . .. / / __ \ | ノ} ゝ__} _ | ) / ̄ ノ__ } { ̄ ̄ { ̄ ̄ ̄ / ゝ___ ノ }  ̄ ̄ { / / {'____ } ゝ─‐ ゝ‐/  ̄ ̄ ,イ  ̄ ̄ } { ) \ / / | { ゝ /、 ゝ / / | | ゝ、 }[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] / / ,, '´. ./ ,、 ,. / / / ,, '´. . . . . ./ /. ヽ ,.. , , ,' ,' _,..--─,, '´. . . . . . . . . . / ,、´. . . . . .ヽ i i i. , / ,.' , ´ ,, '´ . . . . . . . . . . . . . ,.' , '. . . `ヽ、. . . . .ヽ l l l. ,' , i i ' ,,ィ===、、. . . . . . . . ,.' , '´. . . . . . . . . . . . `ヽ、 l l_ l l ,' ! l l ,,,イ ,ィ示、 . . . . . .,.'´/. . . . . . . . ,イニ==、、. .マ l ! i ' ├─ □宝具の性質 l! ! l !'. . {{ i ;; ; . . ./'´. . . . . . . . . . . ' ァ...、 ヾ〟マ ! , l_ '. ! ; ! l. . . l! 弋 ソ . . . .´. . . . . . . . . . . . . . ん ;; i ヾ. .V , i/ 王を絶対殺す宝具。 ; l !. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 弋 ソ }}. .' ,' l 王威を示す為の宝具達であり、 i., ! 、 ,. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ..` ´ ". . ,' !ノ i アサシンの宝具は自らの死すらも王の物としている。 | i、 ! ヽ , ,,,, , . . . . . . . . . . . . . ./ / ,' ゝ- ! ! l `i ヽ 、 ,,,, . . . . ./ / , ! 人_ノ 精神の絶対性に、王に対する絶対の優位性。 | l | `i、 、 / イ ,. . ' 更には情報を隠蔽し、姿を消す能力。. | ! l ! ヽ //l . / ' 多くの偉大なる英雄が王として君臨して、. l,' ! l.、 ー---- 、 / , ,.' ' 歴史上に名を残したのは疑いようのない事実。 ∥ ! ,' . ` ー /_' ,' i ' / ! , l ゝ. イ / ,.' l ' 彼女の宝具は王の証明と同時に、それ以上に. / l ' l ... イ / / i' 王を打破する事に長けている。 / l ' l ,.i.> < ト.、 / / ,. / l ,' ! ,.,'´ . ! > < ! ヽ/ / , が……アサシンの欲したのは父より受け継がれた王権である。 / l , ,, '´............レ'| ll......../ /.、 , つまり、奪い取る宝具を持ち続ける限り、願いは成就しない。. ,. ' , ,'´.........................! !l....../ /.........`.....、 , 彼女が王威の為に乱逆に振舞うほど、王座は遠ざかる。., ' ,, '´i /..............................! ,...../ , '.........................`.....、 ! i.´ !......l '.................................l ,..../,.'...................................., i`,_ /!..! !......!,...................................l ,...//......................................, ,...i .`ヽ r' !..l l......!l....................................l ,...∥......................................, '...,' .ヽ i ,..., ,....l!.....................................l`ー 、 _,. -‐......l!......................................,' ,'.../ ハ ! ,..., ,...........................................l,, -‐ニ二ニ‐-、 /............................................./ ./.../ / ハ[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] .. -───- 、 / _____ \ く _/ ` 、 ヽ └─ □人格 / / 〃 ハ \ イ / / /// \ ハ 本来はワンコ。おう、王様と認めろ! .' ..,.. 厶ヘ/ / \ i l \ ィ 割りとちょろい気がする。 i / l l/行ミ 行ミヽ| l ー 一彡’ 王様絶対殺すウーマンであるが、 |ハ l 小.乂ン 乂ン 从 }ヽ ` .....、 それ以上に王様絶対認めて欲しいウーマンである。 ヾ \、、 __'_ 、、/ ; Y 人 \ } 厂厂`ヽ≧ 「ヽ i } 彡 | | ⌒ト、 ′ 初対面で王様だね!と言えば、すぐに尻尾を振る。 く x==く ヾ >.. ゝ ィ < ,ィ | く///\ / 彼女が欲したのは父の承認ではある。それ故に、 .У//////〉 ト .、`ー‐仆、 ノ |l il }/////ヽ ヽ 王と認識してくれるのならば、騎士としての役割を全うする。 _.ノ////////{l | ヾ 〉 //∧/\. iシ .ィ///////\ 〉 ,ャ≦////////////ゝイ ∨〈/ }{ヾ/ .ノ \///////\' _ _ 彼女はいずれ王となるのならば、下働きも苦としない。. {////////////>ヘシ ー~~‐’ │ `゙<//////≧=…/ ´ィ1! 正当なる血筋である以上、王威の継承は当然。 V//////>''"´ ∧ ノ `゙</////{ } ィト、ノ そう言われれば、なんだって許す。ちょー許す。. V///〈 //l} ノ ,彡 il i リ ` ー─”一’ ゝ′ V//∧ ノ!ヾリ // / 〉 !! ハ !/ 問題はマスターと周囲の関係である。 ∨//ム. /__l 〈 / , / ./ヽ |∨ ゙ ノ 騙されている犠牲者と詐欺師と悪魔と操り人形のフルコース。 / ̄ ̄ }///! Y、` 、_/__./ ゝ } ノ j/ ぐれない方がどうかしている。切らない分、立派な物だ。 〈 /⌒ ̄ヽИ / .__ ィ / Y⌒i / , ヘ 本編で性格が暗く荒んでいたのは9割マスターのせい。 ヽ リ ̄ .. / / / ∠777//∧ // ーt __j_人ヽ ヾ / / /`ヽ.////\ 目の前で性交を見せつけられて誘われたら荒みたくもなる。 ///////////{イ / / ⌒Y⌒ヽ///∧ 召喚したマスター運が絶望的になかった。,ィ//////////// { \ / 厂 ノ////l}//////////////ゝ. ´ 〈/////l}[] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] 出展元:DARKER THAN BLACK(黒 ヘイ)、俺の妹がこんなに可愛いわけがない(新垣あやせ) スレ内での呼称:黒、黒さん、あやせ、モードレッド 真名候補 真名確定:モードレッド 無銘(KIRITO):アスナを救えなかった世界線からやってきた未来英雄?言動・行動に制限が掛かっている?(理由:AAの雰囲気が何となくキリトに似ているww) キリト曰く「……アサシン、かな。今の呼び方は。」アポクリファのセミらミスのように、二重召喚でアサシン以外にもクラスを持っているのか? 正体を隠蔽する宝具と、対軍宝具を持っている事が判明した。 正体隠蔽宝具を開帳する時に「咎」と言う言葉があった。背負った罪が関連した宝具と思われる。 シグルド:北欧神話の英雄、対軍宝具=オーディンの神造兵装グラム、正体隠蔽宝具=義兄に変装しかつての恋人に告白、自分を殺そうとした義父の寝込みを襲い殺害(アサシン適性) 剣と槍、両方の宝具を持っているらしい。 ギースリ:『ギースリのサガ』の登場人物、スールの子ギースリ及び、その甥のギースリ(二人のギースリが入れ替わる?)スールの子ギースリが所有していたのが、剣グラーシーザ。甥のギースリが所有していたのが、槍グラーシーザ(折れた剣グラーシーザを打ち直したもの。) ベイリン:円卓の騎士の一人で、選定の剣を持ち、聖槍ロンギヌスを使用した逸話。盾を持ちかえたため兄弟同士である事に気付かず、決闘で命を落とした。(正体不明になる宝具)ガーロンを暗殺しておりその能力(姿を消す)を奪った? ベイリン説が有力となった。神の子(救世主?)を磔にした武具を所有している。(ロンギヌスの可能性大、藍染が脅威を感じていた。) 最後までベイリンだと思わせておいて、まさかのモードレッド!? 槍は自分を刺し殺したアーサー王の槍『ロンギヌス』、王殺しの槍である事は確定だが、ロン毛さんを刺した槍と同一であるかは不明。 名前 コメント 備考 全くの正体不明だが、アスナの悪事に気付きながらも身体を気遣うなど、関係性は悪くないようだ。 ユイによると契約で縛っているらしい。3回戦6日目朝「ただあるがままに」参照 (ドッペル陣営が、アスナに手を出せないように、取引時の魔術契約で縛っているから大丈夫と言う意味と思われる。) キリトの事を哀れだと思っている。 アスナのドッペル評「目の前の利益や感情で大切な物を見失っている。理由付けて、一番大切な物を傷つけてるだけ。」これがアサシンには「耳が痛い事」らしい。 このやり取りから、アスナはアサシンの真名を知っている事が伺える。「真名=未来英雄のキリト」だと矛盾する。しかし、あくまでも今の世界線のキリト以外には眼中に無ければ、有り得なくもない。 アスナに対して「地獄に堕ちろ、マスター。」「マスター……の顔を見 ると反吐がでる」と言っており、キリトが真名とは考えにくい。 マスターごと隠れる事が出来る能力(気配遮断?)を持っているようだ。 ユイはサーヴァントの入れ替えすら出来るようなので、元はキリトのサーヴァントである可能性も出てきた。 名前 コメント 登場回 1回戦:4日目:夜 闇に浮かぶ短剣 2回戦:2日目:- 月下の百計 3回戦:2日目:夕方 水銀融解の弾丸論破 その2 3回戦:2日目:夕方 水銀融解の弾丸論破 その3 3回戦:2日目:夕方 閉幕裁定の弾丸論破 3回戦:2日目:夕方 終焉蛇足の弾丸論破 3回戦:4日目:朝 辛せ家遊生活 3回戦:7日目:朝 『迷走するトリプルアンサー』 4回戦:1日目:朝 らーぶらーぶ=でっど 4回戦:2日目:早朝 失楽園パズル 4回戦:2日目:夜 星が瞬くこの夜に 4回戦:3日目:朝 酷使死平等交渉 4回戦:3日目:朝 快楽と苦痛 4回戦:3日目:夕方 神話の冒涜Ⅱ 4回戦:4日目:昼 薬物狂乱中毒 4回戦:4日目:夕方 ラブピース バトルピース 4回戦:5日目:朝 愛は恋より出でて恋より愛し 4回戦:5日目:昼過ぎ 黄色の太陽 4回戦:7日目:決戦 咲き誇れ、悪意 4回戦:7日目:決戦 咲き誇れ、悪意その2 5回戦:1日目:朝 安らぎの臨終その2 5回戦:1日目:昼過ぎ 嬉々的危機 5回戦:1日目:夕方 主人公は恒常劣勢 5回戦:1日目:夜 醜悪祭 5回戦:2日目:朝 闇の底で笑うその3 5回戦:2日目:朝 闇の底で笑うその4 5回戦:2日目:夕方 徒花散らす 5回戦:3日目:朝 光に怯える者 登場回(回想) AAまたは、声のみ 4回戦:3日目:朝 快楽と苦痛 その5 4回戦:6日目:朝 君は誰の奸計か DATA更新 2回戦:5日目:朝 夢の残骸 5回戦:2日目:夕方 徒花散らす
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三人。 その数字は、緒方智絵里という少女にとって大きな意味を持っている。 例えば、核家族の世帯を構成する父親と母親と一人っ子。 同じ構造を持つ緒方家であるならば、一人娘の智絵里は両親の愛情を一身に受けて健やかに成長するだろうというのが当然の発想である。 しかし現実はままならないもので、両親共に社会人としての責務に多くの時間を割かざるを得なくなっていた。 勿論、両親は仕事にかまけて智絵里を蔑ろにしたわけではない。時間の僅かな余裕を見つけては、一人娘に辛い思いをさせないようにコミュニケーションを心掛けていたつもりである。 それでも、智絵里の飢えは取り除けない。 智絵里とて多少なりとも成熟した人間であり、両親の事情に理解を示さず癇癪を起こすような我儘はしない。しかし、大人の理屈だけで自らの寂しさを受容出来るほど智絵里の精神性は強固に作られていない。 頼れる他者に甘えることへの欲求を満足に発散出来ず、誰も待たない家で一人の時間を過ごす。その日常は、智絵里の心に巣食う孤独感を漸増させるに十分だった。 そんな緒方智絵里が、なけなしの勇気を振り絞って新たな一歩を踏み出した。 愛する両親の下を離れ、上京してアイドルデビュー。 夢へと続く階段を登る過程では、智絵里の欲求を満たすパートナー達との出会いが待っていた。 プロデュースの方針として智絵里に与えられたのは、三人組のアイドルユニットのメンバーとして活動する環境だった。 智絵里以外の二人のメンバーのうち一人は、いざという時に周りを引っ張る頼もしい肝っ玉の持ち主だ。 もう一人の少女の売りは、どんな時でも甘くて柔らかくて、包み込むような優しい人柄である。 二人と触れ合う度に智絵里が認識する心地良いそれは、まるで父性と母性に近しい。 あの殺風景な部屋の中で増幅された人恋しさが、アイドルの時間の中で溢れそうなほどに満たされる。 だから、智絵里は願う。こんな日々が、ずっと続きますように。 その願いは、少しずつ肥大化していく。 たとえば、仕事で出演したバラエティ番組でいつものように三人で息の合った掛け合いに勤しむ時。 たとえば、収録終了後に帰路に着く際、番組スタッフが会社の方針転換とかアイドル達への影響とか、そんな怪しげな噂を口にするのを立ち聞きしてしまった時。 たとえば、番組出演の数日後に偉い人間から事業再編が指示され、(責任を持って守るという念押しの前の話として)智絵里の属するプロジェクトも解体の対象となるかもしれないとプロデューサーから聞かされた時。 たとえば、最悪の可能性として想像したユニットの解散が実際には杞憂に終わり、またいつものように三人で……ではなく、スケジュールの些細な食い違いにより他の二人とは別の現場に一人で赴く時。 たとえば、今回は無事で済んだものの、三人の繋がりなんて誰かの都合で簡単に崩れてしまってもおかしくないのかもしれないと理解してしまった時。 自分以外の二人が齎す甘美な味を、誰にも脅かされることなく永遠に貪り続けられたらいいのに。 そんな風に、緒方智絵里は切実なまでに「三人」に拘っていく。 ○○○ ●●● ◎◎◎ 智絵里は、一人で過ごしていた。 不可分と言ってもいいだろうと思われた二人が、今は智絵里の側に居ない。 「……きっと大丈夫だよ。もしかしたら二人に何かトラブルがあったのかもしれないけど、それでも待ってればちゃんと良い報告が来るはずだから」 「そうだよ、ちえりん。きっと『ごめんごめん、ちょっとネットカフェでゲームしてたらうっかり寝落ちしちゃってたよー』とか笑ってさ、ひょっこり出てくるって」 正確には、どこか自信なさげな心情が見え隠れする言葉で智絵里を励ます少女が少なくとも二人いる。 それでも、いつも通りの安心感を得られないという意味では、今の智絵里は間違いなく一人であった。 だから、励ます二人に対しても萎びた返事しか出来ない。 「……そう、かな」 昨日から、あの二人との連絡がつかなくなったのだという。 プロデューサーも、寮生も、家族も、誰もが二人の行き先を掴めず、携帯電話で何度となく連絡を取ろうとしても悉く空振り。 少なくとも割り振られた仕事を放り出さず成し遂げるだけの責任感を持つ人間だと皆が認識していたために、何も言わず消息を絶ったとなれば外的な要因だろうと考えるのは自然なことだった。 当面の対応として、三人で担当する予定だった商品の告知の仕事には急遽別の人員を充てることとなった。勿論、プロデューサーは相手先に随分と頭を下げる羽目となったのだが。 そして二人が見つからない以上、智絵里達三人で行うはずだった仕事の予定は大きく見直し。智絵里の精神面への配慮も含めれば、全件キャンセルも視野に入れているそうだ。 仮にもプロのアイドルとしていかがなものかと言われそうな話だが、それが許されるほどに事態が異常であった。 「行方不明」となった二人のために、警察への捜索依頼がされる程に。警察の出番などという最悪の可能性も考えなければならないような脅威が、皆の意識を怯えさせていた。 この街では近頃、同一犯によると目される連続殺人事件が発生している。 既に人数が二桁に達しようとしている被害者達には性別や職業などに共通性がまるで見当たらず、犯行時間も犯行場所もバラバラ。無差別殺人の可能性が高いという。 ただ一つ共通しているのは、頸部にしろ腹部にしろ、被害者達が身体の一部分を欠損させていることだった。その傷跡に残る痛ましい火傷の跡は、まるで「至近距離から何かを爆発させた」かのような有様であるとのことだ。 未だ犯人特定の目途が立たない状況で、人々の意識は警察の不甲斐なさへの怒りと、姿の見えない殺人犯への恐怖へと向けられる。 そして、この恐慌的な状況をまるでドラマのように愉しむ不特定多数の輩が現れるのも悲しいかな普遍的な話であり、彼等は尤もらしい名前を持ち出して事態への警告……という名の無責任な扇情に没頭していた。 そんな彼等の作り上げた一文は、まるでキャッチフレーズのように街中を行き交う人々の間に定着しつつある。 人は言う。爆弾魔(ボマー)に気を付けろ、と。 ○○○ ●●● ◎◎◎ 両親共に仕事の都合で出張中であるため、当分の間自宅は一人暮らし同然の環境となっている。これが、智絵里に用意された聖杯戦争における人物設定の一端である。 しかし、今の智絵里は一人ではない。リビングに入れば、一人の男が我が物顔でソファに腰掛けている。 「よお、戻ったか。やっぱ仕事は中止か?」 何食わぬ顔で声をかける彼は、聖杯戦争を生き抜くための智絵里の従者となった『暗殺者(アサシン)』だ。 その態度に、智絵里は唇を噛む。全てを知っている癖に白々しい真似をする彼に対する感情の配分は、この時ばかりは怒りが大きかった。 彼が行動を起こした結果、街では多くの生命が犠牲となり、二人のアイドルが「行方不明」となった。 智絵里にとって全く望ましくない結果を招いたことを、彼は「必要なことだからな」と言ってのけて一切悪びれない。 智絵里から向けられる悪感情など、アサシン――ゲンスルーという男にとってはそよ風も同然、いちいち動揺するに値しない。 「……何で、こんなことする必要があったんですか」 「ぁあ?」 「ぅっ……」 現に、眼鏡越しの視線でほんの少し凄まれただけで智絵里の怒りはあっさりと萎んでしまう。 小心者の少女と、大量殺人犯。精神面の格差は明確であり、会話の主導権をアサシン一人に握られるのもやむを得ないことだった。 それでも、不出来な子供を諭すように、アサシンは智絵里に事情を説明する。 アサシンの持つ宝具――本人曰く、念能力である――を滞りなく発動させるためには、人々の間に「爆弾魔の噂」が流れることが実質的な条件とも言えること。 そのための準備として、ルーラーからの討伐令の対象とされるボーダーラインを越えない範囲を探りつつ、街で何人かを手に掛ける必要があったこと。 またマスターである智絵里が余計な拘束時間を強いられるのは好ましくなく、フットワークを少しでも軽くさせておこうと考えたこと。 その達成と、「爆弾魔の噂」の定着促進も兼ねて、智絵里の最も親しいアイドル二人には昨日を以て「行方不明」となって頂いたこと。 一連の説明を聞き終えて、でも、と智絵里はどうにか声を絞り出す。 何か理論的な反駁が思いついたわけでは無く、ただ気に入らないから反発したというだけだ。 「別に気に病む必要は無いだろ。あの二人だってただのNPCだ。生き残って元の世界に帰れば、お前はちゃんと本物のお友達に会えるんだぞ? 寿命も全う出来なかったオレからすりゃあ羨ましい限りだ」 「そういう問題じゃ、ないです……!」 「人を殺すのは嫌だ……って話のことなら、まあもう言わなくてもわかるよな」 「そうだぞ智絵里ちゃん。世の中は戦わなければ生き残れないんだぜ」 「ヘイヘイヘイヘイ、覚悟決めちゃいな覚悟をよ~?」 「ひっ!?」 男が新たに二人、何の前触れも無く智絵里の左右に現れては無遠慮に寄りかかってくる。 アサシンを含めて、殺人者が合計三人。大きく且つ引き締まっている体躯は、智絵里に威圧感を与えるには十分。 彼等は智絵里が他者との間に保ちたい距離感など構わず、げらげらと笑いながら心の中に土足で踏み込む。悪人という点を差し引いても、揃いも揃って智絵里の苦手とするタイプの人間だ。 呼吸にすら気を遣うような、かつてない程の居心地の悪さ。 じわじわと智絵里の心を憔悴させ得る状況で、更にアサシンの言葉が智絵里の逃げ場を潰していく。 「覚えてるか? オレが単独行動スキルってやつを持っていることを。オレからすれば、別にお前を切り捨てて他のマスターを探すのだって選択肢の一つとして考えられる立場だ。それでもお前と一緒にいるのは、結局リスクの方が大きすぎるからだな」 「対してお前はと言えば、マスターとしてのセールスポイントと呼べる物が、ゼロだ。魔力も無ければ武術の心得も無い。はっきり言えば、ただのカモだ。マスターを失い、誰でもいいから再契約しないと消滅してしまうってサーヴァントでもない限り、わざわざお前と組むメリットは皆無だ」 「そんなお前でも、オレならちゃんと合わせてやれる。まあ、オレの方策がメインではあるがな。そういう意味では、お前はオレと組めるだけ幸運だ」 「……お前がオレを切り捨てるのは、その瞬間にお前がオレ以外の全員から『見捨てられる』ってのと同じ話だ。あとは、オレが何を言いたいか、分かるよな?」 見捨てられる。 その簡素なフレーズに、智絵里は息を呑む。孤独感というウィークポイントを、アサシンは容赦無く抉る。 ついに言葉に窮する智絵里を、二人の男がにやにやと見下ろす。 「二人のお友達を亡くした時、嫌だと思ったろ?」 そんな智絵里へと次に語りかけるアサシンの口調は、今までよりほんの、ほんの少しだけ柔らかくなっている……ような気がした。 「三人で一緒に生きていけなくなるってのが辛いってのはオレにも分かる。まあ今回死んだのは偽物なわけだが、それでも練習にはなっただろ」 「……何であれ、死にたくない理由なんか『仲間といたい』でも別に十分だ。別にお前に何かデカいことを期待しようなんてオレも考えちゃいないが、それにしたって自分の願いくらいは固めておいてくれないとパートナーとしては不安なんでな」 願い。少なくとも、智絵里には奇跡の結晶とも言うべき聖杯に託す程の願いを持ち合わせていない。 ただ、この苦痛ばかりの時間を早く終わらせたいだけと思うだけだ。 帰りたい。だって、人を殺すべきとされる環境が怖いから――違う。 だって、戦争なんかアイドルとしてするべき行いではないから――これも、違う。 だって、 ――だって、綺麗に満たされないから。 一人じゃ駄目。足りない。寂しい。 二人でも駄目。まだ足りない。息苦しい。 四人も駄目。多すぎる。喧しい。 「三人」が良い。「三人」じゃなきゃ、嫌だ。 至福の環境であると確信できるのは、寂寥感を残さず拭い去ってくれるのは、緒方智絵里が「三人」の中にいる時だけだ。 「三人」でいたい。智絵里の願いなんてただそれだけだ。 何者にも脅かされない、絶対的なまでの幸福感を達成するための、永遠の「三人」を。 「――私から、『三人』を奪わないで」 限界を超えて零れた願いは、アサシンに聞き届けられてしまった。 「心配するなって。オレは、お前を見捨てない。三人で生きたい者同士、仲良くやっていこうじゃないか。よろしく頼むぜ、マスターさんよ」 「……………って言っても、オレから見れば今の状況は『三人と、他の一人』だけどな」 【クラス】 アサシン 【真名】 ゲンスルー@HUNTER×HUNTER 【パラメーター】 筋力D 耐久D 敏捷B 魔力B 幸運C 宝具D+ 【属性】 混沌・悪 【クラス別スキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を絶つ。ある程度の隠密行動に適している。 他者から自身がサーヴァントであると察知されにくくなる。 たとえ実体化していても、能力を行使しない限りはただのNPCと認識される確率が高い。 【保有スキル】 念能力者:B オーラ、即ち生命エネルギーを使いこなした戦闘技術。 自身の持つ魔力を転用することで様々な効果を発生させる(肉体強化、気配遮断効果の補強等)。 このスキルにより、後述する宝具も発動可能となっている。 情報抹消:C- 対戦が終了した瞬間に目撃者と対戦相手の記憶から、能力、真名、外見特徴などの情報が消失する。 例え戦闘が白昼堂々でも効果は変わらない。これに対抗するには、現場に残った証拠から論理と分析により正体を導きださねばならない。 大量殺人犯としての素性を長期間に渡って秘匿していた経歴から付与されたスキル。 ただし例外として、『命の音』による爆弾を起動させられた者はそれ以降常に「戦闘継続中」と見なされるため、情報抹消が有効とならない。 単独行動:D マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクDならば、マスターを失っても半日間は現界可能。 潜入していた集団から離脱した後も暫く逃亡生活を続けた経歴から付与されたスキル。 【宝具】 『一握りの火薬(リトルフラワー)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:2人 アサシンの持つ念能力の一つ。変化系能力。 手で掴んだものを爆破することが出来る。ある程度の殺傷能力がある。 念による防御効果が無ければ、爆風でアサシン自身もダメージを負うこととなる。 そのため(全身にガソリンを浴びる等)防御が意味を成さない状況での使用は危険極まる。 『命の音(カウントダウン)』 ランク:D+ 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:100人 アサシンの持つ念能力の一つ。具現化・操作・放出系の複合能力。 相手の体に念能力で作った爆弾を取り付ける能力。 ①相手の体に触れながら「ボマー」と言う。 ②『命の音』の能力の説明及び解除方法、加えて他三種の宝具の存在をアサシン自身が口頭で相手に伝える。 この二つの条件をクリアした時点で、触れた場所に爆弾が出現し作動する。 ①と②の条件の順序は問わない。また長期間間隔を空けても条件は成立する。 爆弾はタイマー式で6000回カウントすると爆発する。ただし時間ではなく、対象者の心拍数をカウントしている。 爆弾の解除方法はアサシンの体に触れながら「ボマー捕まえた」と言うこと。これが達成されない限り、たとえアサシンが消滅しても爆弾自体は残り続ける。 この爆弾の威力は『一握りの火薬』の約10倍。余程の理由が無い限り、サーヴァントでさえ即死しかねない。 一度に多数の爆弾を設置・発動させることが可能。魔力消費の発生は爆弾が実体化している間のみであり、威力の割に負担は少量。 『宝島の秘術(スペルカード)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:100人 仮想空間を舞台としたSLG「グリード・アイランド」内のアイテムであるスペルカード一式(及び専用のバインダー等の付随品)。 一種類につき一枚の全四十五枚セット。消費型なので一度使ったカードは二度と使えない。 聖杯戦争におけるアイテムとして再現される上で、効果がある程度拡大解釈されている。 (「カード」を対象とした呪文は「カード」の形状の物全てに対して有効である、防御呪文は低ランクの対魔力として機能する等) ただし解釈の結果、何の効果も為さなくなったカードもある。また聖杯戦争自体からの脱出が目的となる「離脱(リーブ)」は絶対に機能しない。 『三人の絆(リリーストリガー)』 ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:2人 生前のアサシンにとっての無二の仲間であるサブとバラを召喚する。 パラメーターはアサシンよりやや低く、また唯一のスキルとしてCランクの「念能力者」を保有している。 アサシンが二名と共に親指を合わせて「解放(リリース)」と言うと、カウントに関係なくその場で『命の音』で設置された全ての爆弾が起爆する。 (なお『命の音』の発動に関わる能力説明の際、「解放」が即時起爆を表していることまで明かす必要は無い) そこそこの戦闘能力に切り札発動の手掛かりなど多少の有用性があるが、それらの要素が無くてもアサシンにとって最も重要な宝具である。 【weapon】 上記宝具 【人物背景】 ゲンスルーという人間には二つの側面がある。 一つは、グリード・アイランドのプレイヤー達を震撼させた連続殺人鬼・爆弾魔(ボマー)。 もう一つは、時には自身の安全以上に別の二人を案ずるような、単なる仲間思いの男である。 【サーヴァントとしての願い】 三人で、また面白おかしく生きたい。 【マスター】 緒方智絵里@アイドルマスターシンデレラガールズ 【マスターとしての願い】 三人で、ずっと幸せに生きたい。 【能力・技能】 歌やダンスが出来るが、今でもプレッシャーには弱い。 【weapon】 特に無し。 【人物背景】 引っ込み思案で繊細な性格のアイドル。 少し前から、三人組ユニットでの活動を始めることになった。 【方針】 私に何が出来るのか分からない。アサシンに任せるしかない。 平気で人を殺すアサシンは怖いけど、誰からも見捨てられるのがもっと怖い。 大切な三人のいる日々に帰れるなら、もう何だって良い。
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コンクリート 概要 ファミリー、バラス、パゴス、ロスサントス市警、ガールスカウトでなくても、サウス・ロスサントスの商業地区で行われるこのデスマッチには参戦できる。路地と駐車場で戦い抜いたら、良質なファストフードで一息入れよう。 特徴 ノーマルステージで唯一16人対応。ファストフード店とその区域を舞台としたステージで、入り組んだ路地や屋上で戦うことが出来る。 攻略の鍵 ノーマルの場合もチームの場合も屋上を陣取ったほうが有利になれる。またヘタに動き回るのではなく必ずカバーを取りながら注意して動こう。乗り物などもカバーとして使おう。固定武器の場合はカービンライフルの回収を忘れずに。
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【アサシンスキルプレート】【アサシンアクティブ】へ 盗賊と同様のスキルは省略 盗賊極意4 [効果]命中にボーナスを得る [必要SP]4 盗賊極意5 [効果]命中にボーナスを得る [必要SP]3 集中Lv2 [効果]クリティカル確率が向上する [必要SP]5 疾風4 [効果]回避にボーナスを得る [必要SP]2 疾風5 [効果]回避にボーナスを得る [必要SP]3 毒薬研究1 [効果]状態異常になる確率が減少する [必要SP]0 毒薬研究2 [効果]状態異常になる確率が減少する [必要SP]3 毒薬研究3 [効果]状態異常になる確率が減少する [必要SP]5 スティーラー [効果]ミッション後の獲得金が上昇する(約1.3倍) [必要SP]?
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建原智香は魔法少女だ。 どれだけ鍛えても人間では不可能なほどの大ジャンプができるし、走る速度も時速三桁の大台に届く。 自画自賛のようになって気恥ずかしいが、見た目も普通の少女とは比べ物にならないほど可憐で完璧だ。 肌にはシミなんてあるはずなく、思春期のお悩みの代名詞であるニキビやそばかすとも一切無縁。 愛されるために生まれたような造形美――魔法少女は本当に美しく、可愛らしい。 とはいっても箒で空を駆け回ったり、派手なビームで悪と戦うなんて華やかな魔法は使えない。 中にはそういう絵になる魔法を使える魔法少女も当然いるだろうが、少なくとも彼女はそうではなかった。 魔法少女「ペチカ」の魔法は、「美味しい料理を作ることができる」魔法だ。 材料はなんでもいい。一定時間以上触れていることさえできれば、どんなものだって見違えるような美味しい料理になる。 食べればたちまち身体の奥底から元気が湧いてきて、不機嫌な人だって自然と笑顔になる。 それほどのものを作れる魔法。彼女はそれを、ごくささやかな幸せのために使っていた。 そう、ごくささやかな幸せさえあれば、ペチカはそれで幸せだった。 普段の冴えない見た目ではお近付きになど到底なれない、気になる男の子と仲良くなりたい。 ほんのそれだけ叶うならそれでいいとペチカは思っていた。 例えば魔法の力を使って料理を作り、それを売り物にしてお金儲けしようだとか、そういう発想は特になかった。 ペチカはあくまで平々凡々とした幸せを満たすために、そして日々ちょっとした人助けに勤しむ魔法少女であれればそれでよかった。けれど、世界は「それでいい」とは納得してくれなかった。 とあるビジネスホテルの一室で、ペチカは上品なベッドの上にちょこんと座り、唇を噛み締めていた。 聖杯戦争が始まれば、当然マスターであるペチカの命を狙う輩はごまんと現れる。 この街には精巧に再現されたペチカの家があって、家族もいた。 たとえ偽物だとしても、幸せに暮らしていた家族に危害を加えられるのは嫌だ。 そんな彼女のわがままをサーヴァントが聞き、彼が少しばかり非合法な手段で獲得したお金で手配したのがこのホテルだ。百万円以上のお金をオーナーへ預けているから、聖杯戦争が終わるまでは自由に出入りできると見ていい。 わがままを言ってからものの十分としない内に手配を済ませた手腕に驚かされたが、それ以上に申し訳ない思いがあった。 彼は聖杯に託したい願いがあって自分のところへ召喚されたのに、自分はこのざまだ。 何をしたいか、何をすべきなのか。死にたくはないけれど、自分に戻る場所は果たしてあるのか。 ――ペチカは、ここにいるべきでない存在だ。人間としても、魔法少女としても、彼女の物語はもう終わっている。 悩んで、戸惑って、恐れて、泣いて、そうして辿り着いた結果に喰いはない。 けれど、それにこういう形で後日談を与えられるとは夢にも思っていなかったから、こうして迷っている。 聖杯を手に入れて、あの悪夢のようなゲームで死んだ魔法少女を蘇らせる、というのも考えた。 でもそれでいいのかと考えて、また迷うことになった。 聞こえだけは綺麗だが、それではいけない気がする。……理由はうまくいえないが、とにかくそう思うのだ。 「やはり簡単に答えは出ませんか、マスター」 その時、部屋の扉が開いた。 それが誰かなんて分かりきっているのに、やはり起こっている事が事だから心臓がどきりとする。 そこに立っているのは案の定、自分のサーヴァントである黒髪の男性だった。 中性的な整った顔立ちを、ペチカは綺麗だと思う。 彼はアサシンのサーヴァントだ。真名についてははぐらかされたが、なんでも少々特殊な名前を持っているらしい。 「一人にしてしまってすみません。ここを第二の根城とする以上、多少の工作を施してきました」 そう言って彼は、何本かの不穏な導線をペチカへ見せてにこりと笑った。 何をしてきたのかは分からないが、とにかくこの人は何でもできる。 それこそホテル相手に無理な契約を速攻で取り付けてみたり、種も仕掛けもないような超人技を披露してみせたり。 魔法少女のペチカよりもずっと超人らしい超人だ。本人もそれは自負しているのか、割と不敵な物言いも目立つ。 彼は窓際に立って街を見下ろしながら、ペチカへ背を向けたまま問いかけた。 穏やかな声だった。彼には自分と違って迷いがないんだなあと、聞いた途端にペチカは理解した。 「私はね。マスターが聖杯戦争を受け入れようと拒もうと、正直なところどちらでもいい」 「え……?」 聖杯戦争についてごちゃごちゃとした認識しかしていないペチカにも、その発言がサーヴァントらしからぬものだということは分かった。彼らは彼らなりの願いがあってここへ来た。ならば、聖杯を手に入れようとするのは当然だ。 それをマスターが拒む選択を取るなど、主従関係崩壊の理由としては本来十分すぎる。 ペチカが彼に相談しなかった理由の一つがそもそもそれだ。しかしその不安は、他ならぬ彼の言によって杞憂であったと知らされることになった。 「もちろん、聖杯を手に入れて願いを叶えようというなら協力しましょう。 私にも当然願いはある。それが正しいか間違っているかはさておいて、聖杯が手に入るならそれに越したことはない。 『この私』として呼ばれた以上は、この願いを丸きり不要と切り捨てることは出来ませんから」 「じゃあ――じゃあ、私が聖杯なんていらないって言ったら……」 「その時は、君を聖杯戦争から生きて帰らせることに尽力します」 さらりと言ってのけるそのありようは、優男風の見た目に反して異常なほどの頼もしさがあった。 「迷っているならそれも善し。 昔話はまたの機会としますが、私は本来――ある子どもたちを導いてほしいと願われた身でね。聖杯の獲得にそこまで頓着していない理由も、言ってしまえばそれです。私に願いを託した人は、きっと聖杯の力など望んではいないでしょうから。 ……ただ彼女がもしも今の私を見ていたなら、きっと君のことを『導く』ことを願うはずだ」 だから私は、君が何を選ぼうと、最後まで君のサーヴァントで居続けますよ。 そう言って、アサシンのサーヴァントは笑った。 ペチカはその笑顔に、なんだか心があったかくなるのを感じた。 ――どこか学校の先生と話しているような安心感を感じている。不安がまるきり氷解するとまではいかなかったけれど、少なくともいい方向へ転んだのは確かだと思った。 気付けばペチカはぺこりと小さく頭を下げて、「ありがとうございます」とお礼を言った。 まだ、どうするべきかの答えははっきりと出せていない。……それでも。ちゃんとこの聖杯戦争と向き合って自分なりの答えを出そうと思うことはできた。 「……あ」 そこで。ふと、思い立つ。 「あの……ちょっとだけ、待っていてください」 「?」 ペチカはささっと部屋の奥へ引っ込んだ。 部屋に備え付けられた陶器製のコップをテーブルの上に置いて、宿泊の感想を書くアンケート用紙を数枚握り締める。 それから五分ほど経った。何をしているのか不思議に思ったアサシンが覗き込んだ時には、もう『仕上がって』いた。 「お礼に――その。これ、どうぞ。よかったら飲んでみてください」 「これは……ビシソワーズか」 ビシソワーズ。 北米で愛されている料理で、いわゆるじゃがいもの冷製スープだ。 バターでポロネギとじゃがいもを炒めてからブイヨンを加えて煮、裏ごしして生クリームで伸ばし、冷やす。 そういう工程を経て作られるスープだから、こんな短時間で作ることは本来できないが――ペチカの魔法にそんな手順は必要ない。手で触れて、五分待つ。それだけでいい。 アサシンはそれを受け取ると、少し不思議そうな顔をしてから口に運んだ。 味わった途端――目を見開く。 「これは……」 ――『旨い』。 かつて世界中を股にかけて暗殺業を営んでいた彼は、当然あらゆる食文化を一通りは味わったつもりだった。 しかし、これほどのものはかつてなかったと言っていい。 冷えているのに飲み込む度に身体が元気になっていく。味わいは舌を通じて神経へ幸福感を与え、気付けばもう一口を啜っている。……旨い。天下の殺し屋をして唸らざるを得ないものが、このスープには凝縮されていた。 それを見て、ペチカはほんのり笑った。 自分に出来ることは少ないけれど、少しずつでも探していこうと思った。 その姿はまさしく、正しい形の魔法少女だった。 【クラス】 アサシン 【真名】 死神@暗殺教室 【パラメーター】 筋力C 耐久D 敏捷A+ 魔力E 幸運C 宝具B 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 気配遮断:A- サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。 【保有スキル】 専科百般:A 萬に通ずる殺し屋の能力。 戦術、学術、隠密術、狩猟術、話術、医術、武術、馬術、 その他総数32種類に及ぶ専業スキルについて、彼自身の宝具によるブーストも含めてBランク以上の才能を発揮できる。 対英雄:D 時に国家要人すら仕留めてきた逸話の具現。 英雄に値する人物へ攻撃を仕掛ける場合、初撃に限りその耐久値を1ランクダウンさせる。 破壊工作:A 戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。 トラップの達人。 ランクAならば、相手が進軍してくる前に六割近い兵力を戦闘不能に追いこむ事も可能。 ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。 【宝具】 『萬の術技』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大補足:1~50人 凡そあらゆる技能技術を会得し、暗躍の限りを尽くした逸話が宝具化したもの。 彼はあらゆる殺し方を極めた暗殺者であるため、様々な武芸を達人の次元で使用することが出来る。 この宝具によって「専科百般」「破壊工作」のスキルも間接的に強化されている。 『反物質・月殺しの種(アンチマター・アースキャンサー)』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大補足:1~50人 生前、彼がある機関によって実験動物とされる事で手に入れた、人智を超えた破壊の力。 この状態になったアサシンの気配遮断スキルは大きく低下し、全身から反物質の触手が出現する。この触手の殺傷能力は極めて高く、彼の弱点である耐久力の高い敵へも一定の効果を見込むことができる。 宝具使用時、アサシンはBランク相当の狂化スキルを獲得するが、理性を完全に失う事はない。 ただ狂化の影響で周囲へ目を配る力は目に見えて減退しており――或いはこの宝具を使用している間こそが、最強の殺し屋にとって最大の隙なのかもしれない。 彼自身は進んでこの宝具を使おうとはしない。何故ならこれは、彼にとって忌むべき過去の焼き直しでもあるからだ。 【weapon】 大体なんでも 【人物背景】 地球上で最高の殺し屋と評される人物。凄腕の殺し屋たちを次々と襲撃していくことから「殺し屋殺し」と呼ばれる。「死神」は仇名で本名は不明。神出鬼没、冷酷無比で夥しい数の屍を積み上げ、「死」そのものと呼ばれるに至った男。 仕事の最中に自身の弟子に裏切られたことである研究所にモルモットとして捕らわれてしまい、そこで人体で反物質を生成する研究の実験体として実験の日々を送ることになる。 研究所が自身を始末しようとすると反物質の力を開放して脱走を図る。その圧倒的なスキルと触手により警備員を瞬く間に倒していくが、彼を止めようとしたあぐりが触手地雷に貫かれて重傷を負った事で自分の力を後悔した死神は、彼女の最後の言葉を実行するために自ら弱くなることを望み、作中主人公である「殺せんせー」となった。 【マスター】 ペチカ@魔法少女育成計画restart 【マスターとしての願い】 迷い中。 【weapon】 フライ返し 【能力・技能】 『とても美味しい料理を作れるよ』 どんな材料からでも驚異的に美味な料理を作ることができる魔法。どんな料理でも作れるが、食器は作れない。 また、ペチカ自身が知らない料理を作ることも不可能。 材料を無視して料理を作れるものの、手で材料とするものへ五分触れている必要がある。料理の量は材料の量に比例する。 【人物背景】 本名は建原智香。 かつて「森の音楽家クラムベリー」の試験に参加し、生き残った過去を持つ『クラムベリーの子供達』。 【方針】 まずは生きることに専念。
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【2日目 某時刻】 【≪牙琉法律事務所≫】 褐色肌と銀髪の女が、法律事務所の窓から街を見下ろしていた。 見ようによっては、齢は十代くらいに見えるが、本来、肉体年齢としては成人に達している筈だった。 生前、『カナン』の名で呼ばれていたサーヴァント――『アサシン』。 それが、彼女だった。 好物のスティックシュガーを煙草のように咥えて、瞳に力を入れる。 そうすると、あらゆる感情が、彼女の瞳には視えるのだった。 窓の外を行きかう、サラリーマンも、女子高生も、客引きも……全てが何で出来ているのか。 彼女の眼が特殊というよりかは、彼女の『五感』全てが告げるのである。 両目に埋め込まれているのは、魔眼でも何でもない只の眼球でありながら、視界の外の情報や、数秒先の未来さえ視えてしまう。 それが彼女のサーヴァントとしての強みの一つだった。 「――」 “共感覚” それは、本来切り離されている筈の五感が全て繋がり、干渉し合う、特殊な能力だった。 現実には、数字の色が視えたり、音楽を聞けば情景がはっきりと浮かんだり……といった例が度々報告される。 芸術家や音楽家として名の知れた人間の中にも、この共感覚を持つ者は少なくない。 ただ、あくまで多くの共感覚者は、二つか三つの感覚を繋げているだけなのだが――アサシンは、五感全てを連結させる事を可能としていた。 それは、恐ろしいまでの情報処理能力であると言えた。 背後にいる人間が如何なる動きをしているのかさえ、彼女は、視覚以外の感覚で識り、補うようにして視覚に呼び起こす事が出来る。 常人が把握できないような情報も、彼女には容易く読み取る事が出来てしまうのだ。 この聖杯戦争においては、ここにいる誰が『紛い物』で、誰が『本物』なのかも、彼女は把握する事が出来た。 多少の集中が必要であったが、雑踏を行きかう人間の内に、『マスター』、あるいは、『サーヴァント』がいるとすれば、彼女はそれを看破出来るだろう。 あそこにいるのは似非の人間もどきだとか、ここにいるのが本当の人間だとか……。 アサシンのサーヴァントとしては、『マスター殺し』も行いやすい状況だ。 気配をかなり落とした別のアサシンでさえも、カナンは感知する事が出来るかもしれない。 それほど強力なのが、彼女の瞳だった。 「……駄目だ、マスター。ここにはいない」 ただ、問題がある。 ビルの一室を借りる形で経営されているこの場所だが、日本の街並みはそこまで見通しが良くないのだ。ビルの隣にはすぐビルがあるのが東京だった。 その上、人口が密集しすぎているばかりに、あまりに情報量が多すぎる。建物の内にも、多くの人間が通っている。 すぐに他のマスターを探し出す事は、彼女とて不可能であった。 以前、渋谷にも来た事があったが、それは友人の故郷だったという事情もある。友人を守らねばならないから、仕方なく日本で活動したのだ。 それもごく短期間の話で、遊びに行くくらいの目的しか持たないのが普通だった。 その時から思っていたが――本来、この日本という街は戦争向けに作られていない。 かつて、『鉄の闘争代理人』と呼ばれた傭兵でもあったカナンとしては、この東京で聖杯戦争などやらされるのは、全く不本意だ。 通常の英霊ならば、人的被害を及ぼさない方が難しい――そんな場所だった。 これはアサシン以外のサーヴァントも同条件だが、その全員がおそらく、大なり小なり息苦しさを感じるのではないかと思う。 事実、既に、『刺青のある男』という気になる人物に大量虐殺が行われている。 本来、おおっぴらに殺し合うべきではないサーヴァントたちが、これほど目立ってしまっているわけだ。 推察するに、それは戦争と何の関わりもないただの愉快犯的な殺戮にしか思えないが、早速、『聖杯戦争』としては綻びが見え始めている。 監督役や裁定者がいるならば、迅速に対応せねばならない事態だろう。 「そうでしたか。――いえ、言う通りに働いてくれてありがとうございます」 アサシンに返事をしたのは、彼女のマスターにあたる男だった。 この事務所の経営者でもあり、名の知れた弁護士でもある彼の名は――『牙琉霧人』。 気品のある金髪の縦ロールの髪型と、銀縁の眼鏡が、彼の能力に奇妙な説得力を持たせていた。 事実、今日の法曹界においては、「最高の弁護士」などとさえ謳われている。 今日は事務仕事が多い中で、アサシンは監視、霧人は本業という形で、時間を潰していた。 それ故に、霧人はアサシンの方を見向きもしない。 彼が話しながら見ているのは、いくつかの書類だった。 アサシンは、この男の事が別段好きでも無かったが、元々傭兵だった彼女は、好き嫌いで役目を買わない事は無かった。 この男が『聖杯を得ておきたい』と言ったのだから、アサシンは理由も聞かずにそれを受諾するしかできない。 それが、雇われて人を殺してきたアサシンのルールだった。 それ故、相手方のマスターがどんな人物なのか知るまでもなく、見つけ次第、弾丸をぶち込むしかない。 もし、アサシンを引き当てたのが別のマスターだったならば、その時は霧人に弾丸をぶち込んでいただろう。 「マスター、今日のニュースだが――」 「刺青のある男の話、ですか?」 「ああ。……何か少しでも情報があったら教えてほしい」 アサシンは、また何となく外を見ながら言った。 今は、視覚を切り替えて、普通の人間と何ら変わる事ない景色が見えるようにしている。 だから、今、アサシンの視界にあるのはただの雑踏だ。 それを見つめながら、少し面白がってもいた。 戦争の場所としては最悪だが、ただ人が集まっている場所としては、なかなか見ていて不思議な光景でもある。 「私には大した情報は入ってきませんよ。その手の情報が入りやすいのは検察官の方です」 「……そうか」 「まあ、一応、弟が検事ですが、もう疎遠ですからね。ここで会うつもりもありません。 ……いや、会ったとしても、彼が容易く情報を明け渡してくれる事もないでしょう」 アサシンは、霧人の方をちらりと見る。 彼の姿を見る時は、時としてアサシンも集中力を研ぎ澄まさねばならなかった。 それというのも、霧人には、時として、どす黒い『憎悪』の色が見えるのである。 今も、薄く黒い色が霧人に重なった。 それは、おそらく『弟』という言葉への憎しみ……。 彼の発する言葉や、微妙なしぐさから、アサシンは感情を読み通せた。 ただ、それを封じる術も霧人は知っているらしく、それがアサシンに不安を過らせる。 何としても隠し通しておきたい事が霧人にはあるらしい。 勿論、それを無視する術をアサシンは備えているのだが、この弁護士という職にある男に如何なる過去があるのかは少々気になった。 「――ただ、『刺青の男』は、やはり、サーヴァントと考えた方が良いという事ですかね」 「ああ。この街でそんな能動的な殺しを始めるのは、多分、魔術師やサーヴァントだけだ」 「なるほど。大がかりな事件がある割に、事件の件数も妙に少ないのは、そういう訳ですか」 「おそらくそうだ。感情のない人形は、傭兵や殺し屋でもない限り、『殺し』をしない」 「……」 「……ただ、気になるのはそんな事じゃないんだ。『刺青』という特徴が、少し気になる。――『男』ではないけど」 アサシンにとってそのニュースが目を引いたのは、ただ相手がサーヴァントだからという訳ではない。 刺青――それは、アサシンの左腕にも刻まれているのだが、同じく刺青が特徴の知り合いが一人いる。 その知り合いが、自分と同じく、この聖杯戦争に現界している可能性も否めないと思ったのである。 ただ、その人物が『女性』であるのが決定的な違いだ。 尤も、日本では少ないとしても、世界では刺青のある人間など珍しくも何ともない。 気にするだけ無駄だと思ったが、それでも、もしかすると、その人物がいる可能性も考えうるので、刺青のサーヴァントはアサシンの興味を引いている。 「わかりました。その事件の資料を、後で警察から受け取っておきましょう」 「出来るのか?」 「簡単な事ですよ。 事件の情報が勝手に入って来るのが検察、自ら得ようとしなければ情報を得られないのが弁護士……それだけの違いなんです」 「……なるほど」 「それに、私はこれでも警察関係者にも顔が利きますから」 霧人は、眼鏡の奥で不気味に笑って、そう云った。 何か妙な含みのある言い方で、それは、霧人の裏の顔をアサシンに確信させるに充分であった。 それは、サーヴァントにとっては、何の関係もない話かもしれないが――。 【クラス】 アサシン 【真名】 カナン@CANAAN 【属性】 混沌・中庸 【ステータス】 筋力D 耐久E 敏捷C 魔力D 幸運D 宝具B 【クラス別スキル】 気配遮断:B 自身の気配を消す能力。 完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【固有スキル】 共感覚:A+ 本来独立している筈の『五感』が全て同時に機能している、アサシンの特異体質。 文字に色がついていたり、音が形として見えたり、人間の感情を察知したりといった事が可能。 その為、『気配感知』や『千里眼』のスキルも、このスキルに内包する。 更に、アサシンは予知に近い数秒未来の出来事までこのスキルで読む事が出来る。 仕切り直し:A 戦闘から離脱する能力。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻す。 心眼(偽):C 直感・第六感による危険回避。 虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。 【宝具】 『鉄の闘争代行人(テツノトウソウダイコウニン)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:1~100人 ウーアウイルスによって人為的に齎されたアサシンの驚異的な身体能力や共感覚と、これによる闘争活動から得たアサシンの戦場での逸話。 自身の『共感覚』をフル稼働させる事により、一帯の戦闘区域や敵の位置を完全把握する事が出来、それにより、全く土地勘のない場所でも地形を余す事なく生かした戦闘が可能となる。 その為、アサシンがこの宝具を用いて戦闘を開始した瞬間、初見の区域であっても、アサシンはその場で多角的な『先読み』が出来るようになり、殆ど直感で周囲を最適かつ自在に移動する。 一見すると彼女の視界に入っていない物体や事象も、彼女は嗅覚や聴覚からそれを把握し、その場全ての配置や動きをほぼ完璧に読み取り、脳内で瞬時に処理し、判断する。 また、アサシンの身体能力や戦場における知性そのものが異常に高く、その場にある武器の最適な使い方を共感覚を用いずとも理解し、駆使できる。 まさしく、五感全てが連結した共感覚と、身体能力や情報処理能力などが全て詰め込まれた、完全なる戦闘倫理。逃走の際にも用いる事が出来る。 ただし、「殺意を消す」、「気配を消す」、「感情を心の奥底に閉じ込められる」といった相手や、過度の感覚妨害は苦手とし、そうした相手には宝具を用いる事が苦手となる。 【Weapon】 『ベレッタPx4ストーム』 『ナイフ』 【人物背景】 鉄の闘争代行人と呼ばれるフリーランスの傭兵。 かつてウーア・ウィルスで全滅した中東の村の生き残りであり、抗ウィルス剤なしで症状を耐えきった初めての人物。 その結果、元々持っていた『共感覚』が大幅に強化され、五感を全て同時に使用する事ができる。 NGOの夏目に依頼され宿敵、アルファルド・アル・シュヤが率いる組織「蛇」との戦いに臨む。 以前、中東で出会った大沢マリアという女性に深い友情を感じている。 【サーヴァントとしての願い】 なし。 単なる雇われの戦争屋のようなもの。 【方針】 マスターの為に聖杯を得る方針。 まずは、他のマスターを探索する事と、『刺青の男』の調査を行いたい。 霧人に対しては不信感も大きいが、自分は雇われたものとして、感情が許す限り任務を全うする。 【マスター】 牙琉霧人@逆転裁判4 【マスターとしての願い】 聖杯の獲得。 【weapon】 なし 【能力・技能】 「法曹界でもっともクールな弁護士」、「現在の法曹界で最高の弁護士」などと言われる天才的な弁護士になれる実力があるらしい。 念動力で証人が捨てた物を浮かせたり、髪の毛を逆立てたりといった事が可能。 ポエムを詠む事ができる。 あんまり出てこない「黒いサイコロック」を発動する事も可能。 【人物背景】 32歳。職業は弁護士。 「法曹界でもっともクールな弁護士」、「現在の法曹界で最高の弁護士」などと言われる天才的な弁護士であり、主人公・王泥喜法介の師匠でもある。 また、歴代シリーズの主人公である成歩堂龍一の親友でもあり、牙琉響也の兄でもある。 優雅な立ち振る舞いで一見すると冷静だが、実はプライドが高く、自身のプライドが傷つけられると根に持つ模様。 その為、「逆転裁判4」においては、「プライドが傷つけられた」と短絡的な動機で他人を殺した後、「法の抜け穴」を利用して他者を欺いてきた。 しかし、最後には、弟子や親友や弟の突き付けた真実と、大衆の民意に敗北する。 作中最終回での逮捕後は、おそらく死刑判決を受ける可能性が高く、実質的には死刑待ち状態からの参戦。 【方針】 聖杯狙い。 聖杯によって、自らに課された罪を消し去り、自身の刑を回避する。 ただし、自身の内面は厳重に秘匿しておき、サーヴァントにも目的を隠したまま聖杯戦争に臨む。 仕事をこなしつつ、『刺青の男』の調査も行っておきたい。 【備考】 この世界では、牙琉弁護士事務所で一人で働いています。 また、霧人の感情はカナンにも見えづらいようです(「黒いサイコ・ロック」などを発動できる影響)。 候補作投下順 Back このロクでもない戦争から生還を! 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―――二人の兄弟がいた。 白銀の兄と、金色の弟。 王家の血統として生まれた彼らの幼少期は、過酷極まるものだった。 白銀の兄は、遊ぶ事すら許されず、血の滲むような鍛錬の日々。 金色の弟は、世界を滅ぼしかねない力を知らず科され、預けられた養母の虐待に耐える日々。 当然、そんな環境で子供が健やかに育つはずもない。 白銀の兄は弟に憎悪を募らせ、金色の弟は寄る辺のない絶望の日々を送っていた。 これでは例え兄弟が再会しても、待っているのは惨劇の結末以外になかっただろう。 ―――私にはお父さんがいる。お母さんがいる。欲しかったお兄ちゃんまでいるのだ… そんな彼らの運命に転機が訪れる。 家族の健在。もたらされたその情報は、幼い金色の弟の心を希望に包んだ。 ならば、俯いてはいられない。何時か来る家族との再会の日のために。 母や、父や、兄に胸を張って自分は頑張ったと言えるように。 とてもか細い。希望と呼んでいいのかさえ分からない糸を、彼は決して手放さなかった。 そして、時は流れて。 遂に別たれていた兄弟の運命が交わる。 ―――許せ、ガッシュ。兄が愚かだった。 再会は、金色の弟が望んでいた穏やかなものでは決してなかった。 白銀の兄の憎悪は消えず、一国の命運をかけた壮絶な死闘。 その果てに放たれた、兄弟の道が別たれた象徴である雷の黄金龍。 一度はその力に飲まれそうになった物の、金色の弟は力の主として認められ。 金色の黄金龍は正しき担い手の元、食らいつくす。 兄の憎悪も、悲しみも、全ての悲劇を。 最悪の結末は、遂に訪れることはなかった。 ―――皆、待っておれ。待っておるのだ…私が必ず魔界で魂だけとなった皆を…生き返らせる…から…… 金色の弟は、どんな絶望にも負けなかった。 民のために全てを投げうち消滅と言う極点の力に抗う小さな背中は、正しく優しき王の背中だ。 そして、全ての民の力を結集し、金色に輝くその姿。 その姿を見て、月の兄は思うのだ。 あぁ、自分が背を向けた陽の光とは。 いつも、こんなにも。美しいものだったのかと。 ▼ ▼ ▼ 「どうしたアサシン。何を呆けた顔で立っている」 思考の地平から意識が浮かび上がり、アサシンと呼ばれた男の意識が覚醒する。 声の方へ視線を向けてみれば、幼い少年が此方を見上げていた。 白銀の髪。紫電の眼光。純白のマントを身に纏うその童子―――名は、ゼオンと言った。 「しばし……思案を……」 「そうか。近くこの戦いが本格的に始まるらしいが、不安にでもなったのか?」 「戯れを……」 その少年は、幼いながら大当たりと言えるマスターだった。 豊富な魔力量。鍛え上げられた肉体。サーヴァントにも比肩し得る雷の鬼血術。 瞬間移動から記憶の収奪など様々な特殊能力に加えて、頭の回転に至るまで申し分ない。 何より称賛に値するのはその肝の座り方だ。 歴戦の鬼狩りすら一目で恐怖する自分の姿を見て平然としている。 人間ではあり得ぬ複眼に、上弦の壱の文字が刻まれたこの『黒死牟』を、当たり前の様に従えているのだから。 このマスターを引き当てただけで、聖杯の獲得に一歩近づいたと言えるだろう。 だというのに。 「安心しろ。前にも言ったとおりだ。 俺に願いはないが、お前の願望の成就には協力してやる」 どうして、この童子を見ているとこんなにも心がざわつくのか。 いや、理由は漠然とだが理解している。 この童子を見ていると、どうしても思い出すのだ。 あの怪物と、弟である縁壱と共にあった頃を。 ―――ガッシュめ…消していやる!俺と同じ苦しみを味合わせてやる…! 魔力パスが刻まれた際に見たマスターの過去は、自分を呼んだのも頷けるものだった。 恵まれた弟への嫉妬に身を焦がし、心から憎悪し、殺し合った。 それだけ見れば自分の辿った道程と何ら変わりはない。 だが、結末は真逆だった。 兄弟の対立の果てにあったのは、事切れる弟の最期ではなく、憎悪からの解放だった。 その結末が、霊基にこびりついて離れない。 痣がある限り、自分に残された時間は少なかった。別の道などある筈もなかった。 縁壱と並び立つには、越えるには、人を捨てて上弦の壱である黒死牟となるほかなかった。 そのはずなのに。 この、幼き主を見ていると、そんな必要はなかったと言われているようで。 他の答えがあったのではないかといわれているようで。 どうしようもなく、心がかき乱される。 今すぐ傍らの刀を抜き放ち、斬り捨てたくなるほどに。 「……いるといいな。アサシン」 「……?」 「お前の弟だ。お前の記憶の通りの剣の天才ならばサーヴァントになっていても不思議はないだろう」 その言葉に、強制的に意識がが主へと引きつけられ、揺れる。 そう、自分が英霊となっている以上、あの男も当然『座』に招かれているだろう。 いなければおかしい。 だが、仮に居た所で何になると言うのか。 奴は鬼狩りで、自分は鬼だ。殺し合う以外に行きつく果てはない。 自分が奴に憎悪以外の感情を抱いていない以上、それ以外の結末などあり得ない。 「本当にそうか?お前がかつて弟に抱いていた物は…本当にそれだけだったのか?」 見透かしたようなマスターの言葉。 彼に記憶を読み取る能力があるのはアサシンも知っている。 きっと令呪を源としてアサシンの記憶や思考を読み取ったのだろう。 だが、その上で黙れと叫びたくなる心を、アサシンは必死で抑え込んだ。 「此処で出会ったなら…お前たちは聖杯によらずとも違う答えが出せるかもしれない。 俺はそれを期待している」 アサシンは無意識のうちに胸に丁寧に仕舞われた玩具の笛をぎゅうと握る。 黙れ。黙れ。黙れ。 10年も生きていない童が勝手に理解した面をするな。 聖杯という奇跡によって私はあの怪物と同じ高みへと昇り詰める。 それ以外の答えなど、必要ないのだ。 「憎しみは何も実らせん……この聖杯戦争で見つかるといいな、アサシン。 憎しみ以外の、新しい答えが」 やめろ。 お前は縁壱ではない。お前は私の側のはずだ。 分かっているはずだ。私と縁壱の間に、それ以外の答えなどなかったと。 私は、あの化け物が嫌いだと。 それなのに何故、そんな瞳で私を見る事ができる。 ――――一緒に暮らしてくれるか?ガッシュ。 だが、しかし…何故だ。何故なのだ。 お前は、お前たちは縁壱ではないのに、どうして… どうして、そんなにも―――― ―――――そんなにも、眩しいんだ。 【クラス】 アサシン 【真名】 黒死牟@鬼滅の刃 【ステータス】 筋力B 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運D 宝具C 【属性】 秩序・悪 【クラススキル】 気配遮断:A サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 鬼種の魔:A 鬼の異能および魔性を表すスキル。 鬼やその混血以外は取得できない。 天性の魔、怪力、カリスマ、魔力放出、等との混合スキルで、アサシンの場合魔力放出は"月輪"となる。 至高の領域:A 透き通る世・無我の境地とも。 相手の肉体を透過して見る事が可能となり、微妙な筋肉や骨格・内臓の動きから相手の行動を先読みできる。 見切りと無窮の武練の複合スキル。 400年の妄執:A 400年間抱き続けた日輪に対する羨望と憎悪。 戦闘続行及び精神汚染、自己改造の複合スキル。 このスキルが高まる程純正の英霊から遠ざかり、精神干渉をシャットアウトする。 彼にとっての日輪である縁壱が脳裏を過るたびに戦闘続行、自己改造、精神汚染にボーナス補正がかかるが、 最大まで補正がかかると二つ目の宝具が発動する。 【宝具】 『上弦の壱』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大補足:50人 多くの人間を喰らい、命尽きるその瞬間まで人に恐怖を与え続けた"上弦の壱"の肉体そのもの。 非常に高い再生能力を持ち、急所である頸を切り落とす以外の手段で滅ぼすのは非常に困難。 本来であれば"日輪刀"で頸を落とす必要があるが、英霊の座に登録されたことにより弱点が広範化。 宝具級の神秘を持つ武装であれば何であれ、頸を落として鬼を滅ぼせるようになっている。 アサシンは唯一鬼でありながら鬼狩りの剣士が扱う呼吸術に精通しており、それを自身の血鬼術と呼ばれる特殊能力と組み合わせて戦う。 その結果剣士とは思えぬ間合いの広さと鬼の中でも群を抜いた肉体性能を誇る。 しかし欠点として日光を浴びると肉体が焼け焦げ、浴び続ければ灰になって消滅してしまう。 このため太陽の属性を持つ宝具、それどころかただの太陽光でさえ致命傷になり得る。 『生き恥』 ランク:E 種別:対自己宝具 レンジ:0 最大捕捉:黒死牟 前述のスキルである400年の妄執の補正が最大値まで発生した時に発動する宝具。 頸の弱点を完全に克服し、戦闘続行と自己改造のスキルが最大まで跳ね上がるが、逆に精神耐性はEランク相当までダウンする。 その時点で自己改造が最大まで高まった自分の姿を認識してしまったとき、アサシンは現界を保てず消滅する。 【weapon】 『月の呼吸』 その気になれば肉体そのものから生やすこともできる。 【人物背景】 鬼舞辻無惨配下の精鋭、十二鬼月の一人。 その中でも頂点とされる上弦の壱に位置する最強の鬼。 人間であった頃は鬼狩りとして鬼と戦っていたが寿命を一気に縮める痣が発現したことにより弟と袂を分かつ。 鬼になって以後は陽の呼吸を知る剣士を一人残らず抹殺し、戯れに鬼狩りを狩る日々を送っていたが最後は鬼狩りの最上位である柱複数人がかりで倒され、何もつかめずその生涯を終えた。 【サーヴァントとしての願い】 界聖杯を手に入れ、緑壱を超える強さを手に入れる。 【マスター】 ゼオン・ベル@金色のガッシュ! 【マスターとしての願い】 願いはないが、アサシンがほっておけないので付き合ってやる。 【能力・技能】 多種多様で高威力の雷の術。そして齢6歳ながら鍛え上げられた肉体性能。 記憶の読み取りや収奪、瞬間移動などの特殊能力も有している。 【人物背景】 魔界の王子にして、ガッシュ・ベルの双子の兄。壮絶な英才教育と鉄拳制裁を受けて育てられ、その才能は王宮騎士の中でも恐れられるほどの域に達している。 初級呪文で他の魔物が持つ中~上級呪文を打ち破る程度は何のその、身体能力も並の魔物では狂戦士化の禁術を使っても相手にならないほど。 かつては弟への憎悪を原動力に行動していたが、今は和解し、弟へ兄としての愛情を向けている。